特定非営利活動法人 ためぞうクラブ

地域交流その1

活動拠点である岩槻は歴史的にも古く、何度も町村合併を経て2003年にさいたま市に併合、現在の岩槻区になっています。
古くから関東地方での要衝でもあったことから数多くの神社仏閣や史跡が残っており、人形文化をはじめ伝統的な地域文化の継承も図られています。
しかし、行政の規模が大きくなることで地域の特性や独自性、郷土愛などが希薄になってくるように感じています。
ためぞうクラブは、地域文化継承の為にもイベントの企画運営に積極的に関わっています。また、市民への正確な情報の提供と共有が必要との思いもあって、1960年代から続く地域情報紙「らうんじ」を引き継ぎ、岩槻版に特化した情報紙を「ら・みやび」と名称を改め、一般社団法人ひなまちデザインと一緒に継続した発行の事業を行っています。

トリエンナーレ2016

トリエンナーレ2016 は、さいたま市で初めて開催した国際芸術祭でした。1年前のプレイベントから海外芸術家達の地元滞在アート作品のお手伝いや交流にも関わりました。日本文化を体験したいとの希望もあって、黒米田んぼでの稲刈り体験などをしたり、参加したアーティスト達が刈り取った稲を会場にアートとして飾ったりもしていました。

初めての稲刈り体験

アートで使った野菜の植え替え

参加アーテイストと市民交流

アーテイスト個室での和の作品

黒米稲を会場に展示

トリエンナーレ2016会場

大相撲大好きグループ(JACHA)さん達と会場、クレセントモールでのイベント後

岩槻総合文化芸術祭

岩槻総合文化芸術祭は、2011年から始まっており、名称は何回か変遷してきています。
第1回は区役所が事務局で開催しましたが、第2回からは市民有志が主体で企画運営するようにして、それ以降は事務局として携わっています。
この芸術祭では、市民提案で毎回新しい企画が出て来ており、岩槻映画祭、創作人形公募展、かかし祭り、街なかアート等が誕生してきました。

岩槻総合文化芸術祭ポスター

2022年からは、商店街の店内もアート会場として、まち巡りを楽しめる企画になりました。※岩槻の秋のイベントを纏めたポスターを作り、埼玉高速鉄道車内吊りで広報

公共施設内での作品展示

音楽祭

店舗内を会場としたアート展示

商店街のシャッターアート

岩槻映画祭

2012年度の芸術祭の市民企画から生まれ、2014年以降は独自開催に繋がりました。

初回(2012年)岩槻映画祭ネット配信会場

創作人形公募展・フェスタ

岩槻は日本人形の生産地として広く知られており、産業として成り立っています。
創作人形はアートの分野であり、公募展やフェスタは初めての試みでした。
公募展は、芸術祭枠を使って公的施設内開催で展示のみ、展示期間4日間
フェスタは、独自企画運営の開催、参加人形店内での開催で展示と販売ができ、開催期間は自由設定可能
岩槻人形博物館建設後の地域活性化につなげる目的でもありました。

岩槻かかしまつり(2018年10月)

市民の中から、「かかしも人形だし、アートだよね」との声があって企画しました。会場の確保に手間取り、福祉施設や大学、商店などの参加で開催できました。継続して開催し、次の段階では見沼区、緑区、岩槻区の3区合同で見沼田んぼを会場とした晩秋のかかし祭りも考えていましたが、コロナ感染の影響で頓挫しています。

人間総合科学大学前のかかし祭り会場